清水エスパルス-サンフレッチェ広島
清水エスパルス-サンフレッチェ広島 2019開幕戦。
開幕戦らしい締まらない試合であった。
先発メンバー
13 GK 六反 勇治
2 DF 立田 悠悟
33 DF ヴァンデルソン
3 DF ファン ソッコ
25 DF 松原 后
27 MF 飯田 貴敬
17 MF 河井 陽介
6 MF 竹内 涼
30 MF 金子 翔太
20 FW 中村 慶太
23 FW 北川 航也
予定通りの3バック。
清水エスパルス-サンフレッチェ広島:試合開始早々
前半、相手のマーク、受け渡しがイマイチで、ボールを追いかけさせられ、裏を狙われるなど難しい試合の入りとなった。
徐々に修正しながら、ボールを持てるようになり、30分に北川のゴール。
この試合、ワントップで入った北川。
中村、金子との3人との関係が気になったが、
中村はボールを持つと前に行く姿勢を見せ、連携はこれからだとしても、相手には厄介な存在となった。
短い期間で、ここまでフィットしているのは悪くないだろう。
清水エスパルス-サンフレッチェ広島:後半の戦い方
1-0リードで迎えた後半。
河井・竹内のプレーに注目していたが、この2つが3バックになって何もフィットしていない。
3バックのサイドが下がって5バックというオプションの意識しすぎ。
河井・竹内が積極的に前後のうごきで、下がってボールをもらったり、4バックに入って、真っ先にボールにつめるなどの動きでないと1-0の優位性を高められない。
広島の柏好文にボールを持たせるのはいい。
サイドに追いやって単調な攻撃に誘い込めるわけだからそれはそれでいい。
しかし、後ろでボールを回すときやサイドに開いたあとのボールの受けたにもう少し工夫が欲しかった。
もっと余裕を持てるところまで下がってボールをもらうのもいいし、攻撃の起点となるボールを受け方を次節以降期待したい。
パトリックへのケア
結果的に、
パトリックが入り、ターゲットができたことはある意味、守りやすくもなったがエミル サロモンソンに同点に追いつかれ、そのまま1-1 ドローで終えることとなった。
3バックは、みんな高さがあるだけに、この辺りは今後、それほど心配することはないと思う。
しかし問題は、守備の時のラインの作り方と相手への寄せ。
4バックの特は、素早く後ろの2人を中心にラインは作ることが大事であった。
しかし、3バックはラインだけでなく、そのあとのケアへの意識もポイントとなる。
3人が後ろに並ぶ分、枚数は多いが3人の動きが制約されてしまう。
他の選手の
- セカンドボールをどう取れるか?
- セカンドボール取られた時のつめ方
- セカンドボールを取ったときのボールの運び方
など、
今後に向けての課題を、失点という形で味わっただけに、ここに関して次節以降、どう対応していくのか?
気にしておきたい。
清水エスパルス-サンフレッチェ広島:選手いろいろ
この試合、アウエイで勝ち点1ということであれば、字面上は悪くない。
開幕戦だし、締まらない試合になるものわかる。
3バックで初の公式戦だし、中村との関係も未知数であったのも事実。
しかし、広島がどのようなチームなのか?
個人的には、この試合は、勝ち点3とらなくてはイケない試合だったと思う。
石毛と金子
石毛と金子には、今年1年を通して気にしてプレーしてもらいたいことがある。
もっと仕掛ける姿勢を見せてほしい。
2人とも、ボールを持った1歩目からパスの気持ちがある。
これが、最初から仕掛ける姿勢を意識させておくと完全に自分の間でプレーができる。
北川の動きをもっと利用してもいいし、積極的にシュートで終わってもいい。
石毛
この試合で言えば、後半から出た石毛のプレーはストレスでしかなかった。
自分で仕掛けてゴールを狙えた。
相手がイエロー覚悟のファールで潰してくるような局面をもっと作れたはず。
金子
金子に関しては、
トップ下のポジションをどう意識するか?
今年は、ここも1つのポイントとなるだろう。
彼がサイドに開いてボールをもらうより、ドリブルで中へ仕掛ける、北川に預けたボールを受けどう展開するか?
彼の勝負する場所でチームのバリエーションも変わってくるだろう。
飯田・松原
3バックということで、この2人に求めらることは昨年とすごく変わった。
サイドが戻って5バックを敷くだけではない。
サイドの仕掛けであったり、中に切り込んでミドルなど、緩急をつけたスピードが求められる。
開幕戦ということで、2人ともセーフティにプレーしていたが、金子であったり中村との関係が今後大きなポイントとなる。
中村
冒頭で少し触れたが、勝負の仕方、タイミングは悪くない。
フリーキックもポストに当たったがいい軌道であった。
彼の仕掛ける姿勢は、松原がより活きてくるだろう。
中村が中に仕掛ける姿勢から、サイドの松原にボールを預ける。
そのまま中へ走り込めば、エリア内に北川・中村の2枚は最低揃う。
金子が中村の動いたスペースに走り込めば、フリーで受けることもできるし、こぼれ球も拾いやすい。
この辺までは、容易に想像がつく。
清水エスパルス-サンフレッチェ広島:総評
1-1に追いつかれた段階で、監督は何をすべきだったのか?
無理をせずに90分占めることを選択し、鄭大世を入れるのを辞めた訳だが、
個人的に、
中村慶太に代えてヘナト アウグストでもよかったと思う。
金子に代えて石毛の後に
中村慶太に代えてヘナト アウグストでもよかったと思う。
中村慶太に代えてヘナト
ヘナト アウグストのプレーに質はなんともいえない。
しかし、高さはある。
ターゲットが1つできることで、シンプルに攻撃を組みたてるという選択肢で打開できなかっただろうか?
広島は、佐々木翔は大人のプレーであったが、その他は不安定。
ゴールキーパーもイマイチ。
いつ崩れてもおかしくなかった。
そこにシンプルにターゲット置くことで、相手のケアも変わる。
中村慶太に代えてヘナトであれば、新加入選手同士だしね。
シンプルにテセでも
シンプルに中村に代えてテセ。
テセをワントップ。
北川トップ下でも、松原のスペースがひろがるし、その分飯田が守備のバランスを取れば、リスク管理もできただろうけど・・・。
まぁ、終わったことだし、ムリせずに引き分け、勝ち点1を取れた訳だから、悲観するところまでではないけどね。