中断明けのセレッソ戦でいいサッカーをしたエスパルス。
中3日ということもあり、コンディションは絶好とはいかない中でどのようなサッカーができるのか?
このガンバ戦は非常に重要な試合であった。
先発は
13 GK 六反 勇治
28 DF 立田 悠悟
3 DF ファン ソッコ
4 DF フレイレ
25 DF 松原 后
10 MF 白崎 凌兵
17 MF 河井 陽介
30 MF 金子 翔太
29 MF 石毛 秀樹
20 FW クリスラン
23 FW 北川 航也
デュークがベンチにもいない状況。
石毛が代わりに入っただけなので、先発11人に関しては問題ない。
問題はベンチメンバーの構成から後半、そんな感じであった。
立ち上がりは理想的な我慢のサッカー
アウエイということで、無理することなく相手の出方を見る入り。
ガンバにボールを持たせるも前節同様しっかりした守備陣形と選手の距離感はいいものがある。
ファン ウィジョにボールが渡るも、決定的なプレーをさせない。
攻守の切り換えもはやく、ボールを奪えばシンプルに前に当てたり、スペースに流れたり、白崎にボールがおさまることで彼の展開力が決定的なチャンスにつながる。
理想的ともいえる入り、また、選手の気持も乗っていた。
ただ、中3日ということでコンディションはやはり落ちる。
よってセカンドボールへの寄りなどは、ワンテンポ遅くなるのも事実。
暑さや過密日程を考えれば当たり前であり、今後を考えても、それに対してどう選手間で対応するか?
この試合、その課題は選手間の距離でしっかりカバーした。
相手にボールがこぼれても、そこへの寄りは早く、相手に余裕をもってプレーをさせない。
ミスを誘う守備がしっかりできていた。
いい時間の先制
いいサッカーができているだけに、できれば先制したいところで、北川がPKをもらう。
彼の技術の高さは、2点目のプレーでも分かるが、やっと軌道に乗ってきた感がある。
スタミナや安易なプレー、強さという部分ではまだまだであるが、技術というのはセンスみたいなものなので、そう簡単に上手くはならないし、他人に真似はできない。
その意味では、彼に求められているものと彼の動きは非常にマッチしているし、クリスランとのコンビもカタチになっている。
問題の後半
前半1-0で折り返し、後半。
相手は前がかりになるだろうし、疲れがたまってくれば、選手交代を有効につかいたい。
クリスランが痛んだところで、監督の選択はドウグラスであった。
バランスを考えれば、長谷川の方が計算できるが、動きを試したいという部分もあっただろう。
65分に北川がサイドの裏に抜け、ピンポイントのクロスにドウグラスのヘッドで2-0。
ゲームの締め方も上手くなってきたがまだまだ
2-0になったところで、
- 人数をかけずに攻撃する
- シュートで終える
時間の使い方・戦い方をよりシンプルに意思疎通した。
ただ、ガンバは藤本・遠藤が中盤にいて、初瀬がサイドから圧力をかける。
マテウスにもボールを持たせたくない。
かなり頭を使う守備をしいられた。
守備一辺倒にならないために、誰がどこで、どう頑張るか?
これができなかった。
兵働を入れたところで、金子・石毛はもう少しカウンターの意識を持ちたかったし、松原の上がりもほしかったが、そこまで無理ができる状況ではなかった。
後半から入ったドウグラスも身体が重いから、どうしても他人を使いたがる。
勝ってるときこそ村田を使ってカウンターの意識を見せるだけで、時間を使えるし、前がかりの相手をけん制できるが、ドウグラスを入れたことで、ムリにバランスを崩す選手交代はできなかった。
結果的に2-1で勝つことができたが、
クリスランのところは、長谷川の方が、結果は別としてもっと楽だったかもしれない。
個々の選手総評と今後に向けて
この試合、北川が1ゴール、1アシストということで結果を残したが、
セレッソ戦同様、勝つために11人がチームプレーする、頭も体を使うという部分で非常に良かった。
立田も上がりのタイミングも良くなってきたし、ファン ソッコ、フレイレも安定している。
松原は、バランスを取りながら石毛との関係もいい。
その石毛と金子は、献身的に攻守に奮闘する。
河井と白崎の関係もいい。
次節のマリノス戦までは、少し休むことができるが8月は超過密日程。
となれば、交代選手はより重要となるし、コンディションに合わせて、先発メンバーも代えていく必要も出てくるだろう。
今、ベンチ外の選手にもチャンスは出てくるだろうし、怪我から復帰の選手も出てくるだろう。