いよいよ今夜、ポーランドとの最終戦。
報道では、
長谷部に代えて山口など選手交代も噂されている。
今朝は、
先発6人を入れ替える“大シャッフル”:疲労の色が濃かったFW大迫、MF香川、MF原口、MF乾、MF長谷部、DF昌子は控え組に回したという。
というニュースも。
まぁ、これがそのまま本番ということではないと思うが、若干いじってくるのも1つの作戦だ。
H組:予選1位で抜けることも考える
そこで、セネガル戦後にも少し書いたが、改めてポーランド戦について書きたいと思う。
セネガル戦直後と今ではいろいろ景色が変わっているのでその辺から。
まず、決勝トーナメント。
左右のブロックを縦に書くと下の感じ。
フランス-アルゼンチン
ウルグアイ-ポルトガル
グループG 1位-グループH 2位
ブラジル-メキシコ
スペイン-ロシア
クロアチア-デンマーク
グループH 1位-グループG 2位
スウェーデン-スイス
これを見れば明らかに、H組の日本は、1位で決勝トーナメントに進みたい。
準々決勝はスウェーデン-スイスの勝者であり、ブロックを考えれば・・・。
もちろん、当初から分かっているグループGは、イングランド・ベルギーどちらが来ても難しい試合であるが、メンタル面を考えればすっきり1位で抜けたほうがいいだろう。
ポーランド戦は他会場を見ながら・・・
そこで、ポーランド戦。
どう戦うか?
まず、一番大事なのが勝ちに行かないこと。
昨日のメキシコのようになりかねない。
予選リーグの最終戦は、他会場の動きを見ながら試合を進めたい。
メキシコの場合、
結果的に決勝トーナメント進出が決定したからいいものの、引き分け狙いで試合でよかった。
もちろん、スウェーデンは自力で決めるためには勝ちが必要だし、ドイツ戦如何では点差を付けて勝ちたいという状況であったが、メキシコは積極的に点を取りに行く必要はなかった。
相手にボールを持たせ、カウンターを狙うくらいのサッカーでもよかったが、中途半端にボールを持たされてしまい、さらにスウェーデンの出足が良かったため、逆にカウンターを受ける非常に流れの悪い試合展開になってしまった。
さらに、0-1の段階で戦い方を変えればいいものの、より前がかりになり、それをいなされるようにスウェーデンにあしらわれた。
日本は、同じ様な試合をしてはいけない。
日本は引き分けでもいい。
ポーランドは予選敗退が決定している。
要するに、お互い”絶対”勝たなければいけないという命題はない。
更にいれば、お互い大量得点で勝つ必要もない。
逆に、セネガルーコロンビア。
コロンビアは、負けは許されない。
基本的に勝たなくてはいけない。
となれば、前半からコロンビアは勝負してくるだろう。
前半0-0となれば、後半さらにギアをあげてくるだろう。
これはこれで諸刃の剣にはなりかねるが、この戦いは熱い戦いになるだろう。
どちらにせ、お互い他会場の経過を見ながらとなる。
もし、日本が先に失点してしまったらセネガルーコロンビアは引き分けでOKとなる。
その瞬間、握られかねない。
それを踏まえると、失点をしないサッカー、少なくとも無理に攻撃に行く必要はない。
引き分けを狙いながら最悪0-1でもOKくらいの気持ちでいいと思う。
もちろん、0-1で負けて決勝トーナメント進出を逃したとしても、それはそれでしょうがない。
しかし、W杯で上に行くためには、ただ我武者羅に戦って結果オーライのようではダメ。
ポーランド戦:先発メンバーを考える
そこで、先発メンバー。
個人的にはメディアの報道をよそに、同じメンバーで来ると思っている。
決勝トーナメントを1位進出という目標もできたことで、同じメンバーで戦うことがより日本のカタチを深める。
ただ、優勝を狙うのであれば、大幅に選手交代という選択もありえる。
そもそも、おじさんジャパンなど言われ、期待されていなかった。
だからこそ、更なるサプライズを引き起こすとれば、決勝トーナメント第1戦に向けた大幅変更。
ある意味ギャンブルであるが、これを乗り越えたとき、短期戦だからこそありえるミラクルのはじまりとなるかもしれない。
代わった選手に求められること
しかし、ここで大事なのは代わった選手が、過度なアピールするようなサッカーをしないこと。
また、テストの場ではないということを認識すること。
例えば長谷部が山口になったとき。
山口に求められるのは中盤での潰しであって、無理に上がったり得点などは必要もない。
宇佐美に関しても、しっかりチームプレーを重視すること。
とはいえ、過度な守備的になるのはなく、行くときは1人で勝負する気持ちを忘れず、常にチャンスを狙うこと。
基本的に、少ない人数で点を取りに行きシュートで終える。
守備陣形がおかしいと思ったら早めにファールで切ること。
- 守備はしつこく
- 攻撃はシンプル
- 攻守の切り替えを早く相手の芽を摘む
これがすべて!!
また、山口先発の場合は、ボールを持たさせるサッカーを選択してはいけない。
何度も過去に書いているが山口のトラップの精度・パスまわしの精度はアジアレベルを越えない。
あとは試合の流れ、他会場の流れに応じてプランを柔軟に変更していくこと。
ここでのポイントは、全選手が同じ方向を見ること。
引き分けという選択をした場合、
- ボールをキープして時間を潰すのか?
- シュートで切りながら自分たちのカタチを崩さないようにするのか?
大きくバックパスでリセットするもよし、少ない人数で点を取りに行くのもよし・・・。
大事なのは、選手間の意思疎通が乱れないことだろう。
韓国おめでとう!!
最後に、昨日の韓国―ドイツ。
見事というか奇跡的に韓国がドイツに勝利!!
内容はドイツの自滅。
韓国の守備も緩慢だった。
それ以上にドイツはわざとか?と思われる単調な攻撃。
あれだけスペースがあれば、もっと積極的にミドルを狙っていくべきであった。
それによって、さらにサイドを使いやすくなった。
とは言え、勝ちは勝ち。
決勝トーナメント進出は途絶えていたが、この勝ち点3は非常にうれしい。
おめでとう!!韓国!!