「ワールドカップは相手の方がクオリティが上だし、フィジカル面も上だと思う。
だから、みんなが引いてブロックを作って守るって時間はやっぱり増えると思うけど、それだけでは勝つことは難しい」と理想と現実の狭間を痛感している。
ブラジルの時は
「理想ばかりを追い求めてしまって、結局ワールドカップの舞台で結果が出なかった。それを経験して、理想ばかりでは勝てない」
ことを身に染みて感じたという。
「自分たちが下手だということを、自分たちが強くないことをまずはしっかりと認めて、自分たちにできるサッカーを100%出し切る」
ことを長友自身は重要視している
だから、日本がW杯で勝ち抜くためにチームは勿論、個々でもスキルアップしてきたんだろ?!
少しでも個のプレー・フィジカルを上げる。
相手の負けないテクニックを身につける。
やっとここで気づいたか?
という感じ
日本が世界で輝くには、個人技で勝つことはできない。
11人が同じ方向を向き、下手な選手でも献身的にプレーすることで大事なピースになり、負けそうで負けない、少ないチャンスをものにするサッカーが理想。
ボールキープ、落ち着いたボール回しをベースとしたサッカーでは山口は不要だが、常にボールを追い、取られたら取り返す気持ちを前面としたサッカーには山口は光可能性あり。
岡崎も同じ。
それだけでなく、
前大会での反省は、これ以外にもコンディション作りもある。
これも含めて、少ない時間でどう解決していくのか?
要するに、前から何度も書いているが、綺麗なサッカーはいらない。
つまらなくても負けないサッカー。
相手もイライラさせるような、ねちっこいサッカー。
組織的に連動を持った守備、この辺は何十年・何百年たっても日本のサッカーのベースでなくてはいけない。
日本のサッカーの基盤は
ある意味、ハリルがそれを一番分かっていて、そのために選手の発掘に時間をかけたという部分もあったが・・・。
ハリルの時に本田はメディアに叩かれていた。
個人的にプレーでは満足していないが、存在感として再三必要性を私は訴えてきた。
ハリルもそれは分かっていたはず。
ただよく考えると本田が、あのブラジル大会で感じた屈辱をこの4年間にぶつけるようなプレーをしていたか?っというと疑問はある。
華麗なプレーではなく、ボールキープの精度、身体の強さをどれだけ見せることができたか?
その意味で、本田に限らず
今おかれている日本代表は、原点に返ったプレーに移行できるか?
ココが1つのポイントだろう。
ボールキープの局面でフィジカルで負けないか?
ボールを奪われた時に、奪いに行く闘争心をもっているか?
プレーの質より気持ち。
その気持ちが空回りしないような、意思疎通であったり、周りとの連携が今一番必要なこと。
一部のニュースでは、本田がトップ下に位置するという記事を見た。
兼ねてから言っている本田をセンターで使いたい、その通りだと思う。
彼が前を向いてプレーする場合、サイドよりセンターに位置していたほうが、そのオプションは増える。
彼が、存在感と体の強さ、周りを使うプレー、そして周りを鼓舞する嫌われ役をすることで、チームはまとまりが出るだろう。
そして、本田と長谷部がどれだけ、試合の中で会話を交わすか?それはチームの安定、チームの頭脳として左右する。
その辺までは、スイス戦を見る前から分かっている。
*今の今でも本田をもう1つ後ろに置きたい気持ちはあるが・・・。
ということで、スイス戦
素人的な見方として、
どれだけ、選手が相手の嫌がるプレーをするか?
ボールを奪われても取りに行く、追うというプレーがみれるか?
玄人的には、
本田、長谷部がどれだけピッチ内で会話を交わし、意思統一をはかるか?
この辺だけは結果とは別に気にしておきたい。
【追記】
香川の存在を書いておく。
私の中では、彼にトップ下を任せることは頭にない。
彼のコンディションどうこうではない。
今の日本代表に求められるのは、局面の強さであったり、頑張り。
香川にそれを求めるのは酷である。
しかし、1つだけ任せたいポジションがある。
それがワントップのフォワード。
後半からでもいい。
日本代表がW杯で勝ち抜くためには、正攻法では勝てない。
そこで、絶対的に有利に働かせないといけないのが、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)。
ビデオ判定である。
これは日本の守備においても、VAR対策を行わないといけないが、
対策してくるチーム、根本的に本能として備わっている選手は、エリア内でわざと足を掛けて転びにくるだろう。
そこには、一応のテクニックが必要である。
テクニックで相手を揺さぶった上で、足に引っかかれば、映像的にもPKをもらえるだろう。
現実的に、もらいに来る選手は多いだろう。
特に南米の選手。
その意味で、フォワードとして点を取るだけでなく、ファールをもらう選手として香川は候補にふさわしいと思う。
もちろん、戦術的には
ガリガリ前からプレスを掛ける選手を必要とするが、
後半は、相手の疲労を考えてテクニックでエリア内で勝負できる選手を入れるというのはVAR対策の1つとしてありだと思う。
VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)対策については、次回書きたいと思う。