ホームで連勝。
今日も勝ちロコ。
結果だけ見ればホームで4-2。
失点2は余計だから、決して悪い内容ではない。
字面だけでは・・・。
しかし、内容はぼろぼろ。
今年のリーグ戦の中で2度目、それも前節に引き続き、安定感のない守備、前半であった。
攻撃的にゲームを運ぶことも、守備的にゲームを運ぶことは、ルール上問題はない。
しかし、
バランスを悪くして強引に攻撃的に行く必要はない。
それも前半から・・・。
その意味で、この試合、本来、楽にゲームをしめ、次の試合のために選手を温存・やり繰りできた試合であったが、頭も体にも疲れが残る試合にしてしまった。
その原因に関して、
一般的には、松原が叩かれるだろうが、わたしはそこは少し違う。
私は監督の采配もあると思っている。
4-0になった54分の段階で、クロージングを考える必要があった。
白崎を自由に動けるポジションとして、3ボランチ気味にいれてもいいし、前線に起点を作るためにデュークを入れてもよかった。
4-0なんだから、見ている必要はなかった。
相手は効果的に前線にあて、サイドにボールを振りながら流れを掴んでいた。
連戦での疲労を計算した交代でもいいし、立田のセンターバックを試してもいいし、絶好のチャンスであった。
なぜって4-0だから・・。
しかし、選手たちは、4-0でありながら追い込まれていく。
そのシチュエーションで、相手の攻撃を楽しもう!っと言える選手がピッチにはいなかった。
そんな状況だから、松原がつまらないイエロー(2枚目レッド)をもらってしまった。
あの場面で、本当に雰囲気を変えられる選手はいなかったのか?
自分のプレーに必至だったし、疲れもあったのだろう。
後手後手に回ってしまった。
そのあとも、相手の攻撃を受ける一辺倒。
守備要因として立田を入れ、クリスランに代えてデュークをいれたが、一人少なく、足が動かない状況下では、かなり難しいサッカーとなってしまった。
4点取れたし、5点目のチャンスもあったわけだから、悪いとはいえない。
しかし、守備面では安定感一切なし!
問題は簡単。
サイドバック飯田の存在。
このところ飯田のことを書いているが、
この試合では、攻撃に関しては、結果を残せた試合だと思っている。
しかし、バランス・調整、守備面はボロボロであった。
得点に絡めばいいってものでない。
飯田が前への意識を見せえることは悪くない。
ただ、金子との意思疎通ができていない。
逆サイドの松原との関係も悪い。
前半、金子をおとりに使ったプレーはよかったが、それ1回だけ。
逆に、もっとえぐってもいい場面で適当にクロスをいれてしまったり、中途半端な上がりから裏を狙われたり、さらに、守備のところでは簡単にクロス入れられすぎ。
淡白すぎるプレー、もっとねちっこい守備が必要であった。
現状、比較される立田と比べると
立田は、サイドバックとしての基礎がまだまだかもしれない。
しかし、それが分かっているから、攻守の切り換え、無理なあがりを選択しない。
守備でのポジションニングも決していいとはいえないけど、それが分かっているから周りも含め、ケア体制ができている。
左に松原がいる以上、右はバランス感覚とか、守備中心の選手でもいい。
別に飯田が悪いわけではなく、飯田に求めたいことと現実のギャップが大きいということ。
そして飯田に求めることが守備面でのバランスであったのに、あそこでまクロスを上げられるようであると適任とは言えないともいえる現状、それを感じる試合であった。
この試合を分析すれば、
飯田もこのことは分かっていると思っているので、次の試合で、完璧に改善してくると思う。
彼のバランスを考えない上がりによって、相手のフォワードとエスパルスの守備の枚数が重なり、危険な状況ともいえる局面もあったわけなので、守備的に効果的な上がりを意識してくると思う。
中途半端なプレーが、チームのバランスを崩すことは、ここ2試合で感じたことだと思う。
無理に上がらない、バランスを意識する、もっと金子との連携を深める、もっと後ろでボールを回す意識を持つ。
この辺を意識することで、対応できるだろう。
中途半端という部分では、久しぶりに質の低い審判であった。
主審;中村 太氏。
本来、審判は、意図的に、どちらかのユニフォームを着ていることが多い。
この審判、松原が前半、イ ジョンヒョプからのアフター気味のファールにイエローがでなかった時、黄緑のユニフォームを着ているのだと思った。
そして、前半のハンドのシーン。明らかにハンドを見逃し、そのあとのコーナーキックでPK。
カードの判断も読めないし、PKの基準も微妙。
要するに、下手なジャッジであった・・・・ただそれだけであった。
松原への2枚目、一般的には別におかしくないが、あれは取るんだぁ~!?っというのが正直な気持ち。
終わりに
松原の話。
これに関しては、彼が一番分かっている。
楽に勝てる試合を、体も頭も疲れる試合にしてしまった要因を作ったのは事実。
これを挽回するためには、今後、プレーで結果を残すしかない。
サポーターにではなく、選手たちへ。
難しい局面で打開したり、足が止まっている局面で率先して動いたり、来年は主将になるべき選手だけに、このレッドカードは、形で返す必要があるだろう。
とりあえず、
あと2試合で連戦は終わる。
水曜のYBCルヴァンカップは、他の試合結果によっては次があるが、どのようなメンバーで臨むのか?
週末はリーグ戦:川崎フロンターレ戦。ただ、この試合、松原は出場停止。
この2試合を監督はどう考えるか?
基本的には、リーグ優先であるが、無理してルヴァンカップも取りに行くか?
いずれにしても、
前半しっかり守り、後半勝負する形が今のエスパルスの理想。
後ろでしっかりボールを回し、ボランチが効果的にタッチしながらチャンスをうかがう。
守備陣形を無視してまで攻撃のカタチを作る必要はなく、あくまでもシンプルに。