試合は札幌で3-1で勝利。
札幌のペトロビッチ監督は、本当にいい監督だ。
2010年のブログから何度か書いているが、ボールを回すことに徹底させることでゲームを落ち着かせ、攻撃への選択肢を増やすサッカーは素晴らしい。
まだ、札幌の就任してまもないため、
選手たちはやるべきことは分かっているが、その質を問われるとまだまだ。
ただ、これを続けていくことで、サッカーの質も上がっていく。
選手自体の質は上がるわけではないが、選手個々の気持ちに余裕が出てくることで、ミスが減り、攻撃・守備の質が上がっていく。
開幕3戦目、
お互いチームが出来上がっていない段階とはいえ、
事実、試合開始早々、札幌の球回しについていくことができなかった。
そして、完全にボールを振られる展開からジェイの決められた。
時間が経つことで徐々に対応し、球際への寄り方が合ってきたのを見て取れたことで安心して試合を見ることができた。
得点シーンとしては、
金子もいいところに飛びたし、クリスランの強さ上手さ、良さを出した。
2点目の松原がしっかり勝負し金子が決めた。
特に3点目は、
今年のエスパルスの勝ちパターン、後半の戦い方の象徴としたいシーン。
テセが入って、テセが競り、強引にシュートを打つところから始まっている。
こぼれ球をデュークが拾い、グラウンダーのクロスからクリスラン、そして河井のシュート。
何度も書いているが、
テセが後半から入ることでチームは再生する。
去年を考えて見れば一目瞭然。
2-1、3-1で勝っている局面でどうだっただろうか?
守備に追われ、ボールを奪っても攻撃につながらず、ただただ、耐える試合が多かっただろう。
結果、追いつかれたり、勝ったとしても勝たせてもらったというイメージが多かった。
昨年であれば何度も、勝っているのであれば村田を投入し、前線にポイントを作り、合わせて相手ディフェンダーに守備の意識を植え付けろ!と何度も書いた。
前がかりになる相手にディフェスの意識を植え付けることで、攻撃の圧力を軽減させるわけだ。
この試合に関して、
テセが入って以降、完全に札幌のサッカーの質は落ちた。
本来であれば、負けているわけで前がかりにならなくてはいけないが、テセ、デューク、クリスランの存在を無視することはできず、やりたいサッカーの質を落とすことができた。
さらに、テセに関しては、ガソリン満タンの状態だけに、ポストとなってボールを収められるだけでも嫌な存在だ。
開幕3戦を終え、テセに関しての起用は毎回書いているが、
そろそろ、認知されてくるところだろう。
デュークの話に移すと
石毛に代わって、ミッチェル デュークが先発したわけでが、石毛よりはデュークの方がチームに対しての貢献度は高い。
デュークは、90分走り切れることができ、チームにとってはありがたい存在であり、金子同様チームに欠かせない。
前節でも石毛のパフォーマンスはまだまだと書いたが、この試合である程度、それを見ることができる。
ただ問題は、金子・デュークの替えがいないということ。
この試合は良かったが、
出来れば、デュークを後半からテセセットで使うことで運動量と高さ、そしてチームの質を上げ、90分をしめるサッカーにつなげたい。
その意味で考えると、この試合、金子もしくはデュークに替えて楠神を見たかったが楠神はカップ戦用ということなのだろう。
この部分に関して、徐々に決まってくると思うが、少しだけ危惧しておく。
今のエスパルスに課題はないのか?
というと、やはりディフェンス面のバランスだろう。
結果的に相手のボールを持たせながら、少ないチャンスをものにしているという言い方はできるが、相手のボールを持たせているとは言えない部分が多い。
ラインの押し上げや相手へのプレスはいいが、相手のマークの受け渡しはまだまだ。
3試合目だからOKとも言えるが、前節の課題がそのままのように見える。
厳しいことを言えば、竹内にはあと2まわりくらい成長してほしい。
彼の基礎的な技術の高さは評価しているが、もっと存在感を現すプレー、質を感じさせる動きが備われば、万全の中盤となることだろう。
松原の上がるタイミングに関して、かなり質が高くなっているため、今のところバランスが著しく崩れていないが、もっと振られるような展開になれば、表にでてくるかも。
前節に書いた予言は、そのうち形になるかもね。
最後に
今年のエスパルスは去年とは違う!!
何が違うのか?
一番は監督の質。
昨年は罰ゲームなのかと思うくらい、使えない選手を多用していた。
さらに、90分トータルを考えたゲーム作りをも無視されていた。
今年は、
選手の見極めもいい、後半もしっかり試合を作れるし、さらに高さもある。
YBCルヴァンカップでも、数多くの選手が自分をアピールしていた。
まだまだ、リーグは序盤。
選手も固まっていないので、今の結果には満足せず、いい選手をどんどん使い、さらにサッカーの質を上げるとともに、チームとしての底上げをしてもらいたい。