順位はイマイチとはいえ、天皇杯2回戦で5-0と上向きを感じさせる山形。
試合でも、勢いそのまま、出足が早くプレスが効き、ダイレクトのパス、前へのスピードを生かすプレーで前半、劣勢気味のエスパルス。
GK植草の好セーブでなんとか0-0で前半を終えるかと思われた45分。
枝村のゴールで先制点。
あの時間での得点はチームを勢いつけさせる。
ベンチ入りしている大前もスタンバイということで、切り替えて後半にのぞめたのも大きかったのは事実。
とはいえ、後半も一進一退の形。
お互いつまらないミスで決定機を作れない両者。
74分に金子のゴールで2-0にするも、まだまだ、安心できないという状況で、大前の登場。
そして、復帰後すぐに得点を取るあたり、これで試合は決したという山形戦でしたが、いい部分もあれば、悪い部分もあり、どちらかと言えば反省のほうが多い試合であったかもしれません。
褒めたい部分から挙げれば
松原の攻撃参加、クロスの質。
最初の得点シーン、このクロスはいままで見られなかったプレーの質だったし、クロスも意図的にグラウンダーを選択したあたりも、文句なしであった。
金子の得点も、完全にGKはタイミングを外されていたし、振りぬくスピードもいいものがあった。
得点シーンだっただけに、いいプレーであったことは間違いないが、今までと質という部分でレベルアップしているのは褒めたい。
次の問題点。
守備の時のマークとつき方、ボールの追い方が悪すぎた。
ツブすのか?ツめるのか?
つめきれないため、ワンタッチでボールを回されるとバランスがおかしくなり、体力の消耗にもつながった。
仮にボールを取れても、攻撃への切り替えも遅く、さらに、ポジショニングが悪いため、ミスパスにもつながった。
河井や竹内が、頻繁に顔を出しながらボールの受け手になるのが望ましいが、状況判断として白崎ももう少し、ボールタッチの回数が増えてもよかった。
鄭大世のところでボールが収まるだけに、その部分がスムーズになれば、もっと楽に試合を運べただろう。
天皇杯があったとはいえ、久しぶりのリーグ戦で結果を残せ、さらに大前が帰ってきたのは、今後期待できる状況であるが、もう少し、守備の安定感と無理と無駄を少しずつ減らしていければと思う。
大前のプレーが、ケガをする前のキレキレ状態であったことを考えれば、先発からでなくても、調整機関の間は、切り札として期待できそうなのもいいだろう。
個人的には、大前が完全復活するまでは、先発は北川のほうがいいとは思うが・・・・。