ベルギー戦は、正直、90分ゲームを作ることができなかった。
あまりいい試合ではなかった。
先発メンバーに柿谷、香川の先発に対して、岡崎、遠藤をベンチに置く形は、アジア仕様から世界仕様へのチーム変革としては評価はできる。
開始早々はベルギーにペースを掴まれるのは、このメンバーであればしかたないところだが、まずまずの入り。
1失点目はミスが重なった。
川島の判断、酒井高徳の集中力。
崩されたり、個の力勝負になるとやはり日本の守備は弱い。
いかに、中盤の守備を強化するか、これは今後も変わらないだろう。
後半、遠藤と岡崎を入れ、チームをモデルチェンジ。
岡崎の動きと、遠藤の球出しで活路を見出す。
そして、遠藤の長短のパス、岡崎の左サイドの動きでチームは変わった。
流れが変われば、選手の動きは変わる。
試合を支配し始め、そして、本田、岡崎の得点。
ここまではよかった。
しかし、3-1になったところで、何をすべきか?ということを失った。
無理な攻撃をしないということは、相手の攻撃を受けるということではない。
早いプレスと潰しで、相手の嫌がるプレーを続けることができなかった。
中2日のコンディションという問題ではない。意識すら感じなかったし、交代した選手にもその意図がなかった以上、ここは問題だ!
勝つことに喜んでいてはいけない。
あと、7ヶ月。
選手の技術はそうかわらない、身体能力もかわらない、変えられるのは戦い方を構築することだ。
ベルギーの勝ったから、よかったではない。
オランダ戦のほうが、90分日本の試合ができた分全然いい試合であった。
結果は、本番で問われる、今は内容にこだわるとき。
総括
このヨーロッパ遠征は、本番に向けて非常にいい内容で終えることができた。
ザッケローニは、ずっと同じメンバーで試合に望み続けた。
それが問題視されていたが、それによって、後半から岡崎、遠藤、香川が出てもスムーズ入れる結果を生むことができた。
結果論であるが、アジア仕様から世界仕様にあたり、これが日本代表のストロングポイントの1つなるだろう。
終わりに
この2試合、世界仕様の戦い方のベースができた。
心配なのが、ザッケローニがこれを感じとっているか?
ということだ。