まず、この試合のまずかったところ。
①高木から石毛への選手交代が、明らかに遅すぎた。
かなり、高木は傷んでいるのが分かったが、準備も含め時間を要した。
難しい時間だったこともあり、詳細な指示を与える必要があったにしても・・・。
②木村博之主審のジャッジ
阿部のレッドがよく出せた!その一言である。
阿部のレッドは完璧なジャッジであった。
しかし、前半、ボールが無いところ、アフターでかなり危ないプレーがあったにもかかわらず、カードを出すことはなかった。
正直、木村主審の質の低さか?それとも赤い服を着ているのか?疑う部分が多かった。
浦和戦回顧
清水エスパルスは絶えに耐えて勝利したわけだが、別に奇跡ではない。
その要因としては、決定的なピンチを考えてみてもそれほど無かった。
要するに、ボールはもたれてはいたが、持たせていたにすぎないということ。
付け加えると、アウエイの戦いを徹底し、さらに、チームとしておこないたかったサッカーを、ある程度90分通して戦えたといもいえる。
浦和は、いいチーム、いい選手がたくさんいる。
守備面では阿部がきっちり全てケアする一方、攻撃はイマジネーション任せを若干感じる。
ペトロヴィッチ監督は、広島時代、ボール回しを徹底した。
ディフェンスラインであろうと、なんであろうと、多少雑であっても、ボールをつなぐ意識を選手に植えつけた。
それがチームの連携を強くした。
今の浦和は、選手がそろいすぎているだけに、攻撃面に関しては、選手に期待したいところはわかるが、就任当初少しのぞかせた、彼のいつものスタイルのほうが、長い目でみてプラスなのかもしれない。
では、エスパルス。
この試合において、今シーズンはじめて頭を使ったサッカー、私がよく言う、90分通してエスパルスのサッカーが出来た。
別に出来がいいとまではいえないが、つめるところ、仕掛けるところ、まずまずであった。
前半は守備的に落ち着いて入り、支配されていた・手も足も出なかったと見る人もいるが、要所要所でしっかり流れを切り、カウンターの姿勢は後半を期待させた。
ただ、カウンターの形として得点シーンやカードの出たバレーへのボールだしは悪くないが、いい位置でボールを奪い、すばやくドリブルで仕掛けながら、回りを探す選手がいたことも事実、バレー頼みになる必要はない、もっと仕掛けることは仕掛けたい。
また、得点後のサッカーは、もっともっと質を上げなくてはなんらない。
1人少ない浦和にボールを持たしてはいけないし、追加点を狙う姿勢だけでも、気持ちだけでももっと全面に出しさなくてはいけない。
中盤でのつぶしが良かったため、失点することは無かったが、後半から入った石毛はもっと、バレーと絡め、攻撃姿勢を見せれば、もっと楽になっていただろう。少ない人数で効果的な攻撃をしなくては時間を作れれば、さらに良くなるだろう。
さて、このところ、勝ち点が増えているし、失点も少ない、いいサッカーが出来ていることは事実。
しかし、長いリーグ戦を見ると、まだまだ、難しいことが多い。
バレーが活躍できていることは、開幕前から願っていたことだけに、この段階で結果が出ているのはいい。
ナビスコから竹内が結果をだし、ポジション争い激化とともに、少ないチャンスを物にすれば、試合に出られるとというベンチ、ベンチ外の選手たちのモチベーションも悪くないだろう。
問題は、守備面での選手層ということになるだろう。
いざとなったら、村松を1つ下げてディフェンスラインに入れることで解決をはかるか?
サイドバックは、誰で対応するか?
長い目で見て、選手を試すこともしておきたい。
終わりに
この浦和戦、今シーズンポイントとなる試合となったことは間違いないだろう。
エスパルス=守る カウンター=バレー というイメージも付いたことも事実だろう。
しかし、ここがポイント。
エスパルスとしては、ボールを回しながらサイドを活かすサッカーを目指している。
この試合により、相手の前線からプレスは減るだろう。要するに、後ろでゆっくりボールを持てる時間が増えていくと思われる。
そうなれば、ボール回しからベースを作り、バレーをおとりとしたサッカーもできる、もちろん、バレーへのボールの集まり方も良くなっているので、相乗効果が伺えるだろう。
今後のエスパルスは、しっかりボールを回す本来の形を持ちながら、バレーというストロングポイントを活かす形が形成できていくだろう。
ポイントは、バレーを活かす選手、バレーに活かされる選手となるだろう。