貴重な試合 清水エスパルスvs 大宮アルディージャ 

 

 

前節、自滅で大敗を喫した後のアウエイの試合。

 

GKは、海人から碓井に変わった。
このところの内容からは、仕方ないだろう。

 

村松を中盤の底で、岩下、ボスナーのセンターバック。
ベンチには、平岡もスタンバイ。

 

 

伊藤翔はベンチスタート。
高原が先発。

 

 

 

試合内容としては、ここ数試合でも、かなり悪い内容の前半。

守備のバランスが悪く、村松もいまいちかみ合わない。
ボールを散らさせ、後手後手に回る守備。
ただ、攻撃への形は、多少強引な攻撃もあるが、徐々にいい形が見られる。意図の見られる攻撃が増えた。

 

押されながら、そして、ポストに助けられながらの前半39分。
少ないチャンスをものにし、アレックスの得点。

 

後半は、守備も安定し、ボールも回りだし、前がかりに来る相手をうまくいなしがら、追加点を狙う。

 

そして、高原の立て続けの得点、辻尾のダメ押しでゲームを決めた。

 

守備的にならず、チャンスを狙う姿勢が、大量得点になったわけだが、若手の勢いとベテランの頭脳がうまくかみ合ったといっていいだろう。

 

 

選手交代に関してのバリエーションも増え、90分通して考えればいい試合だったといえよう。

 

しかし、
3点目以降、攻撃が雑になったこと、高木俊、伊藤翔の初ゴールを見ることができなかったことは、残念であった。
できれば、この試合で見ておきたかった。

 

まぁ、高木も先発で自分のプレーを存分に発揮し、仕掛け方もうまくなってきた。
もう少し、回りに使ってもらえるようになれば、さらに、局面でのプレーが増えるだろうし、危険人物になっていくだろう。

 

高原は、開幕直後、今以上に身体が重く感じられたが、徐々に動けるようになった。
そして、くさびになるプレーが増えたことで、はたいてからのエリア侵入。彼のよさであるゴール前での強さやうまさを発揮できている。
2得点とも、さすがと言わせる得点であった。
技術は、まだまだ、錆びついていない。

 

小林 大悟が後半から出場した。
試合勘や連携などは、これからだとしても、柔らかいタッチでの球回しはさすが!の一言。
もう少し動けるようになれば、中盤の底を、2人にして、大悟をその1人に置きたい。

 

 

 

アウエイの大宮戦。
なにより、勝ったことは大きい。
無失点で終わりたかったが、それ以上に大量得点できたことは、チームに勢いをもたらすことだろう。

 

 

終わりに
ゴトビ監督をかなり評価している。
もちろん、かなりの人が、評価しているのだろうが、彼の良さは、シーズンを見越してのチームの作り方だろう。
まだ、序盤とはいえ、選手起用を見ていると、それだけで分かる。

 

今年のエスパルスのポイントは、計算できない・経験の少ない若手をどう覚醒されるか?である。
本来であれば、計算のできる選手で開幕ダッシュを狙うのが普通だろう。無難にチームをスタートさせ徐々に形付けていくスタイルだろう。

 

しかし、彼は、
早い段階で若手を多用することで、自信を付ける形をとった。
もちろん、満足な結果を出せた選手は少ないが、これからが本番のリーグ戦で、この経験は大きい。

途中交代で入っても、ゲームになじみやすいだろう。
何もできないで終わることはないだろう。この試合の伊藤翔も、後半から投入され、きっちり仕事ができていた。

 

今、機会を与えられていないベテランは、そもそも経験があり、チームになじむ下地もある。

 

監督は10試合と具体的にお試し期間を提示しているように、本番はこれから。
予定通りうまく、チームにフィットするとは言えないが、少なくとも、選手層は開幕前より厚くなり、若手の経験値も上がっている。

 

こんな見方も、今年のエスパルスの楽しみの1つだろう。

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