シュート20本は価値あり!清水エスパルス ー 名古屋グランパス

 

 

前節の広島戦は、90分サッカーをつくることができず、チームの戦い方、先発・バックアップメンバーなど課題が見えた。

 

そんな意味でも、名古屋相手にどんなサッカーができるか?
ACLやけが人が多い名古屋ではあるが、それでもメンバーはそろっている。

 

高木を先発させ、高原はベンチスタート。
平岡の怪我により、岩下がセンターバックに入る。

 

戦い方は前節同様、高い位置でプレッシャーを掛け、チャンスをうかがう。
開始早々、前線のプレスからゴールのチャンス。しっかり決めておきたかった。

 

初先発の高木は、ハツラツとしたプレーで、積極的にドリブルで仕掛けた。
前節では見られなかった中への切り込みは、相手ディフェンダへの有効であった。

 

アレックスが攻守に効いており、また、独特のテンポであるため、それがいいタメになり、チームとしては、前進している。

 

90分通してという課題においても、後半から高原を使うことで、バランスを崩すことなく、新しくターゲットができることで、試合の流れを乱すことはなかった。

全体としては、疲れの見えた名古屋とはいえ、いい試合であった。
もちろん、課題はいっぱいある。
高木と太田の連携。
高木の動きは相手選手をひきつける事はできる。しかし、太田との連携がいまいちなため、効果的な攻撃にならない。
また、大前のマークも薄くなるため、この辺の連携ができれば、なお、おもしろいだろう。

 

ディフェンスに関しては、後ろ(ディフェンス)での球回しが少し安定してきた。
無理がなく、追い込まれるシーンが減ってきた。
中盤底の選手が、効果的に楔になっている分には、心配はないだろう。

 

海人は、このところ、プレーの質が高いとは言えなかったが、何かを吹っ切ったのだろう。
積極的に前に出ることで、守備のバランスがよくなってきた。

 

小野や大悟がいない状況で、若い選手にチャンスが与えられている。
そして、ベテラン、既存選手との競争もいい刺激になっている。
チームとして戦うことにおいては、いい方向を向いている。

ただ、あと1回りも2回りも大きくならなくてはならない。
小野が入った時、大悟が入った時、しっかりした形を形成できるか?
90分通してサッカーが乱れないか?

 

若手にチャンスが与えらるのは今だけ。ここで、チャンスをつかむためには、動くことだろう。
苦しい時にどれだけ動けるか?
途中から入った以上、回りを使うことより、まずは、ドリブル。

 

 

終わりに
決定力は、この試合でも大きな課題となった。
誰もそうだが、1点とれば変わるかもしれない。
伊藤翔には、早い段階で1得点が欲しい。
アレックスは、この試合で流れが向いてくるだろう。
現状、チーム得点王候補1番だろう。

この試合、相手を上回る20本のシュートを打った。
決定機は、そのうちわずかであるが、積極性は、若いチームだけに必要だろう。
シュート数も、少し気にしていきたい。

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