“Nederland helpt Japan” 『アヤックス;AFC AJAX vs 清水エスパルス』
まず、この試合が実現したこと、アヤックス、アムステルダム、オランダの皆様、そして、関係者の皆さん、本当にありがとうございます。
被災地の方々に少しでも勇気を与えられたらと思います。
そして、この試合、エスパルスにとっても、大きな収穫でした。
もしかしたら、この1試合が、今年のエスパルスを救うかもしれません。
それほど、貴重な試合となりました。
ベストメンバーでなくともリーグ真っ最中のアヤックスとリーグ前のエスパルス、移動の疲れ・時差もあり、コンディション的には、100%の力を出せる状態でないことは、最初からわかっていました。
しかし、チャリーティーなど言っていられないチームの育成にもってこいの試合。
4-0という結果は、関係ないでしょう。
今まである問題が、さらに浮き彫りになりました。
サイドの使い方ができていないので、守備に回ったときに安定がない。
前線の前をむく姿勢がないので、攻撃に厚みが出ない。
さらに輪をかけて、技術的に、ディフェンスはもちろん、1対1の仕掛けがまったく通用しなかった。
ジュビロ戦の課題が、より大きい課題としてかえってきました。
ただ、ジュビロ戦との違いは、選手はもちろんファンもそれを実感できたこと。
練習試合では味わえない感覚を選手、監督、スタッフ、フロントは感じたことでしょう。
今まで以上に、課題が明確になったことで、
・明らかに修正してなくていけない部分
・チームとして徹底しなければならない部分。
より具体的に修正できるでしょう。
とは言っても、リーグ再開は来週末。
時間がありません。
大前に点を取らせる形にする。
大前と小野のタイプの違う2人がゲームを作る形になっている。字面的には面白そうだし、現状、チャンスにもなる。
しかし、点を取る、勝ち点3を考えると、彼が作る形で輝くのはプラスとは言えない。
(一時期のフェルナンジーニョ状態になりかねない)
中盤底は1人でいいのか?
中盤底に枝村1人という形で徹底しているわけではないが、流れ的にその形になり、やはり良さが消されている。
枝村は、中盤底、カップル(2枚)の1人としていいものを発揮するタイプ。危機管理能力も高いしケアもできるし、チャンスを見て上がることもできる。
攻撃面では、”タメ”と”追い越す動き”。
守備面では、”詰める・追う”と”時間をかける動き”
枝村・岩下の2枚でいきたい。(村松でもいいですが・・・。)
サイドの使い方に関しては、すべての連動からサイド攻撃は威力を発揮するのであり、急によくなるものではない。
しかし、小野を活かすためには、サイド攻撃で少しでもサイドに目を向かせる必要はある。
となれば、シンプルにサイドからのセンターリングのターゲット、急速、球筋を絞るしかない。
やみくも上げるのではなく、ニアならニアにしか上げない。
よって、前線は、そのためのオトリの動きにも精度があがるし、コンビネーションも生まれる。さらに、無理に数をかけなく済む。
今のチームには、勝つことが一番の薬となる。
チームとしての形には、まだまだ時間はかかるし、メンバーも変わってこなくてはならない。
最終系は別の形でも、今はセコくても、シンプルな戦い方と決め事で打開していきたい。
終わりに
積極的に、ミドルも少し打ちたい。
伊藤翔には最後のチャンスだと思って、もっと、前を向いてもらいたい。積極性を見せてもらいたい。
永井雄一郎が、いつでもスタンバイしているので・・・・。