開幕戦で、奇跡的に勝ち点を取り、
内容や戦い方に自信が持てたとは言い切れないものの、選手たちの雰囲気は悪くなったと思う。
そして、エスパルスホーム開幕戦(横浜F・マリノス)。
先発メンバーは、開幕戦からは内田と河井が変わった以下のメンバー。
林 彰洋 1 G
高木 純平 34 DF
平岡 康裕 3 DF
カルフィン ヨン ア ピン 4 DF
内田 健太 22 DF
河井 陽介 10 MF
杉山 浩太 6 MF
イ ミンス 18 MF
石毛 秀樹 8 FW
バレー 9 FW
高木 俊幸 13 FW
結果的に、0-5で負けました。
流れが作れないまま失点し、持ちなおすことができず追加点を許し、勝負をかけるもあしらわれ、失点を繰りかえし、終わってみれば5失点。
これで、開幕戦から7失点。
前回の回顧でも書いたが、3ボランチとディフェンスとの連携やケアがいまいちな状況はこの試合でも見られ、数的優位を作る機会もなく、ボール回しもできず、サッカーらしいサッカーをせずに終わってしまいました。
開幕2戦目、メンバーも固定できず、戦い方もまだまだという状況を考えると、今回のタイトルの通り0-5も0-1も同じと言っていいでしょう。
これが、シーズン半ばと言うことになると少し考えなくてはなりませんが、今の段階では修正の余地というより、その前段階である、基本の見直しの段階だけに、修正は容易でしょう。
この試合の細かいことは、あえて省きます。
逆に、どうする形がいいのか?
徹底的に考えたいと思います。
まずは、イ ミンス。
監督としては一番どうにかなってほしい存在の選手でしょう。少しでも多く使って、チームの底上げを行いたい、その気持ちが込められています。(5試合目までがそのリミットです)
私の個人的な見解としては、後半、イ ミンスが中盤の底を務めました。失点はしましたが、彼のプレーの良い部分は今まで以上に出ていました。
彼は、やはりディフェンスの人です。3ボランチとして、前線に顔を出したり、ボールを受けたり、展開したりという要望より、ディフェンス面は任せた!というポジションと決め事でプレーさせた方が良さが出るように思います。
これは、村松にも同じことが言えます。
村松、イ ミンスを守備の職人として使い、浩太をもっと前に出し、ゲームを作る、中から仕掛ける形を取らせた方がいいように思えます。
ダブルボランチがしっかりすれば、浩太を含めた前線でのポジションチェンジもオプションの1つとなるでしょうし、中盤の守備でのルーズさは一気に解決するでしょう。
また、ゴトビもその形を望んでいるはずです。
3ボランチは、攻守の切り替えがスムーズに行えるようになれば、おもしろいかもしれません。
しかし、今の村松、イ ミンスの適性からすれば、彼ら2つのダブルボランチの方が、圧倒的にゲームは落ち着くでしょう。
次にボール回し。
昨年は、ディフェンスでボールをゆっくり回し、試合のテンポを作りました。
今年に関しては、サイドバックがベストではないとはいえ、後ろでゆっくりボールを回す余裕がありません。
どうしても、攻撃の起点としてみんなが積極的に動くため、多少無理でもボールを出してしまうことが原因です。
サイドを意識しすぎていることも原因の1つでしょう。
3ボランチが流動的に、ボールをもらいながら、ヨンアビンにパスを返す、無駄のように見える”プチくさびのプレー”を多用するだけでも、流れを作れるでしょう。
センターを意識させることで、サイドが空きますし、前線の動きも無駄が減るはずです。
正直、この2点が変わるだけで、スペースの空き方は変わってくるでしょうし、無理な攻撃もへるでしょう。
キジェの離脱により、バランスが崩れているという結論も出せますが、リーグ戦、だれがいついなくなるかわかりません。
その意味で、ディフェンスラインでしっかりボールを回す、本来の形が少しでも見られれば、改善兆し有!と言えるでしょう。
最後に
ロングボールと瀬沼の存在も書いておきます。
ディフェンスラインでゆっくりボールを回るようになれば、ロングボールは基本的に必要はなくなります。
ただ、現状において、やみくもに蹴るような形はだけは避けたく、同時に、ロングボールへの決め事も必要でしょう。
バレーの頭に合わせると考えたとき、そのこぼれ球を誰が、どのように狙うか?と言うことになります。3トップにおいては、両サイドに開いた2人こぼれ球を狙うと考えると、そのあとの守備のバランスを考えなくてはなりません。誰が狙いに行くのか?どこを狙うのか?その時のリスク管理はどのようになっているのか?
簡単な決め事の上で、ロングボールは使用したいところです。
ちなみに、瀬沼がいる時に関しては、彼が狙う形で問題ありません。
瀬沼が、着実にプレーとして結果を出している。
ゲームを支配し、サイドで起点を作るサッカーができていないため、現状は孤立したり、プレーの精度が安定しませんが、それは、現状、前線の選手すべてその状況です。
石毛も高木も無理な仕掛けをしたいところでも、バランスを考えれば、無茶はできませんし、監督もそれは望んでいません。
しっかりスペースを作り、フォローがしっかり存在し、数的優位を作り、サッカーを展開する。
このサッカーを目指すためにも、まずはしっかり、中盤を安定させることでしょう。
次節あたりは、河井をサイドバックに起用するかもしれませんね。
終わりに
俊輔完全に、プレーの質が、元に戻ったね。
彼のセンターハーフ的な自由にボールを持ち、的確に捌く、流石の一言だね。
今年のMVP候補の1人だと、この段階で予想しておこう。