開幕戦らしい試合 清水エスパルス-大宮アルディージャ

ACLで各チームの試合もみていたが、やはりシーズン初戦と言うものは、中々難しい。

チームとして形になっておらず、個としての良さも見えてこない。

その意味では、エスパルスの初戦。
お互い、外国人フォワードにかかってくるかな?
という試合前の感想であった。

開幕メンバーは
林 彰洋 1
高木 純平 34
平岡 康裕 3
カルフィン ヨン ア ピン 4
吉田 豊 28
村松 大輔 5
杉山 浩太 6
イ ミンス 18
石毛 秀樹 8
バレー 9
高木 俊幸 13

河井が本調子ではない、キジェも離脱ということを考えると、しょうがないのか?
でも、これでいいのか?
という正直な感想であった。

純平が右サイドに入ってきた。
正直びっくりしたが、でも、ある意味慣れたポジションだし、久しぶりに彼のプレーを見れるということで注目もした。

前半、正直いいところがなかった。
お互いがけん制しあいながらとも言えなくはないが、エスパルスに関しては何がしたいのか?正直見えてこなかった。

後半
オウンゴールと青木のゴールで0-2になった段階で監督は動いた。
内田 健太 ← 吉田 豊[70分]
瀬沼 優司 ← 村松 大輔[70分]

瀬沼とバレーの2トップに。
そして、石毛のプレーの制御を外した。

この試合の一番の問題は、ボール回しであった。
サイド攻撃に関して、いつもと逆サイドということもあるが、吉田の上りや仕掛けが消極的で、浩太にボールは集まるもピッチを広く使ったサッカーができなかった。
また、イ ミンスの役割が不明確で、村松、浩太との関係も曖昧であった。
こうなると、石毛も高木 俊幸 もプレーが単調になるのは見えており、結果的にバレーが引いて足元で受けたり、プレーがこじんまりしてしまっていた。

瀬沼とバレーの2トップにし、バレーの頭をターゲットにすることで、瀬沼は積極的にこぼれ球を狙い、相手のディフェンダーは2人に注目が集まった。
それにより、サイドのスペースもでき、本来やりたいサッカーが見えてきた。

瀬沼とバレーの関係は、この短期間でかなりの連携が出来ているし、瀬沼は期待通りのプレーが出来ている以上、2トップの形に近づいていくだろう。

ここからがポイント
バレーの頭を狙ったロングボールサッカー主体では、リーグは勝ち抜けない。
サイドをうまく使うためのバレーの頭を意識させる戦術でなくてはいけない。
バレーがポストになる、こぼれ球を拾う、サイドに展開し、バレー、瀬沼のゴール。
この形が最終形である。

昨年は、バックラインでゆっくりボールを回しながら、サイドにボールをはたく形が基本であった。
今年は、ディフェンスラインでゆっくりボール回しながら、浩太を経由し、前に当ててからサイドに振る形が多くなるかもしれない。
手数が増えるので、必ずしもいいとは言い切れないが、相手の意識をどこに持っていくか?という部分では、悪くはないだろう。

また、
石毛の働きも少し変わってくるだろう。
石毛は真ん中でのプレー、ゲームメーカー的な要素も求められてくるだろう。

トリプルボタンチとも言われている
イ ミンスと村松、杉山の関係は、正直、機能していない。
上下のバランスは悪くないが、サイドへのバランス、ケアに問題がある。
サイドを活かす関係、ディフェンス面での連携もポイントとなるだろう。

そして、純平。
本来、ガツガツ上がっていく選手ではないが、開幕初戦のプレーとしては、まずまずであった。
このポジション、昨年もたくさんの選手が試された。
その意味では、もともとバランス感覚がいい純平の起用は正解だろう。
キジェ、河井が戻ってくるまでは、今後のこともあるので、ある程度使っておきたい。

さて、
今年のエスパルス。
前回のブログ
浩太、バレー、瀬沼の3人をキーパーソンとしてあげたが、この試合を見ただけでも、その3人の役割の大きさがうかがえた。

浩太から、どれだけパスが出るか?個人的には、もっとボールを持って上がってもいいと思うが・・・。
バレー、動きは昔と変わっていない。プレーも真面目。どれだけ点が取れるか?
瀬沼、レギュラー定着も時間の問題、足元もあるので、バレーとの連携次第で、ゴール量産も。

不安は、サイドバックの上りと中盤とサイドの関係、守備面だろう。

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