ご存知のとおり、ザックジャパンは、フランスに1-0で勝利した。
ブックメーカー的には、1-0の日本勝利なので、11倍という美味しいオッズであった。(余談)
試合内容の前に、やはり点を取れる時に取れないとこうゆうことになるという、サッカーによくありがちな結果となった。
ゲームは、序盤からフランスが支配し、高さと強さで押し込んでくる。
コーナーキックは、トータル10本をこえ、シュートもいいように打たれた。
特に前半はマークが甘く、また、選手同士のケアもイマイチであった。
後半、サイドへのケアに人数をかけることで、攻撃の起点をつぶし、同時に、フランスの攻撃がワンパターンになりだしてからは、長友のサイドからの崩しが形になり、徐々にペースも日本ページになった。
そして、迎えた86分、相手コーナーキックのこぼれ球を、今野がドリブル。
綺麗なカウンターから、香川のゴール。
これが決勝点となった。
フランスに勝ったわけだが、内容としては、反省点が多い試合であった。
前線からのプレスは、あまり連動性がなく、クサビのボールをかなり奪われ、サイドのボールが回っても高さを警戒して消極的な攻撃になりがちで、少しフランスに敬意を払いすぎていた感もあった。
ゲームプランとしては、アウエイの戦いらしく、耐えてカウンターというスタイルはまずまずで、さらに、その思惑通り点も取れたわけなので、合格点というところだろう。
日本らしい、早いプレスからの攻撃の移行という、連動性は、まだまだ時間もあるし、メンバーも固定する時期ではないので、コレくらいのほうが逆にいいともいえるだろう。
フランスについて
フランスのサッカーは一時期シャンパンサッカーと称される時期があった。
綺麗なパスを回し、相手を翻弄する・・・。
その意味では、名将デシャンは綺麗なサッカーより、選手に合わせて高さと強さをベースのサッカーの構築を目指している。
サイド攻撃を中心に、ベンゼマの強さ、そこにリベリのテクニック。
完成形にはまだまだ時間がかかりそうだし、ディフェンス陣の不安もなんとなく見てとれたあたり、フランスに勝ったことはすごいことであるが、勝てる相手だったという見方も考えておいたほうがよい気もする。
次はブラジル戦。
打ち合いには持ち込みたくはないが、勝つとすれば打ち合い制すことくらいだろう。