なでしこジャパン
フランスに2-1で勝利し、決勝進出決定!
銀メダル以上のメダルが確定した。
この試合、いい形で相手を支配し、いい時間に先制点、追加点となでしこペースで試合は流れた。
しかし、自滅という形で流れを持っていかれ、首を絞めるような試合となった。
前がかりの相手をいなすようなプレーを狙えたはずが、ポジショニングがずれることで、守備一辺倒になってしまった。
問題点を挙げておこう。
流れが悪くなった時間、守備の陣形において、宮間と川澄がサイドのケアができなかった。
よって、阪口がサイドに引っ張られる格好となった。失点シーンだけを言っているのではない。
全体的なバランスが崩れ、守るのに精一杯、スタミナだけが奪われ、思考が停止した。
守備からのカウンターという絶好の形にも移行できなかった。
大きな視点からいうと、このバランスが全てである。
細かいところも書いておこう。
相変わらず、鮫島の守備はどっちつかずが多い。
大会前(壮行試合)から、守備に関しては何度も書いている。
仕掛ければ交わされ、簡単にクロスを上げられ、どうしょうもない状態をどう修正するかは大会前からポイントであった。
そして、大会に入り、ブラジル戦では、その不安を川澄がケアをする形で対処したが、鮫島自体なにも対処されず、この試合でも、ただ、ボールを見ているだけであった。
逆手にとった言い方をすれば、守備陣で1枚余っていたことによって、こぼれ球要因としていいものがあった。
これはこれでもいい。出来れば、こぼれ球からの逆襲のキーマンとしてのプレーができれば、彼女らしい仕掛けも含め、チームにプラスとなるだろう・・・。
次のアメリカ戦、よりサイドを突かれることが考えられる。
少ない時間でどう修正するのか?
ポイントの1つだ。
前回のブログでも書いたが、バックアップメンバーの信頼が薄い。
あと1勝だからこそ、レギュラーメンバーに頑張ってもらうという見方もできる。
しかし、コンディション的に言えば、ベンチメンバーの方がフレッシュなのは事実。
解説者やメディアが、「アメリカ戦は90分で試合を決めて・・・・」
みたいなフレーズを聞きますが、大間違い!
あと1勝だからこそ、勝ちにこだわらなくてはならない。
90分で勝つ必要はない。
120分、PKでも勝てば金メダルである。
コンディションによっては、メンバーを動かしてもいいだろうし、チーム全体で勝ちを獲りに行かなくてはならない。
その意味では、全員が試合に出る準備をしておかなくはならない。
疲労もあり、絶対的に後半は連動性のある攻撃はできない。
となれば、少くない人数で・1人で局面を打開し、点を取りにく岩淵に再度期待したい。
彼女が孤立するシーンが目立つのは事実。
ただそれは回りを使おうとしているため。そして、回りもそれに中途半端に付き合うため。
よって、ボールの獲られ方が悪く、ピンチを招く。
それがわかっているからこそ、チームとして、岩淵1人で行け!勝負しろ!ということを確認・認識させることだ。
1人で勝負できる時間帯での起用であれば、彼女のテクニックは、十分通用するし、短い時間で複数得点できる能力を持っている。
そこに1人、途中出場の選手のサポートがあれば、文句なしだろう。
一番いいメダルを取ってほしい!
相手はアメリカ。
カナダに苦戦したようだが、それでもきっちり勝ってくるあたりさすがだ。
澤の動き、質は、今までそれほどいいものを見せていない。
しかし、最後は持っている人、澤の活躍で金メダルと行きたい。