見事、3-0でエジプトを下し、準決勝進出を決めた。
前線からのプレスは、試合ごとに精度を増し、その結果が1点目の清武のプレスからの永井の得点であった。
エジプト戦前の予想でも書いたが、エジプトとはトゥーロン国際で戦い、負けていた。
しかし、メンバーも違えば、ゲームスタイルも違う。
相手の右サイドからの攻撃も、トゥーロン国際ではかなりやられていたが、この試合では、しっかりケアできていた。
いい時間に、いい形で点がとれ、前半終了間際から数的にも優位になり、後半は、エジプトが前係になることは分かっていたが、それをしっかり守り、チャンスを狙う、今の日本には一番戦いやすいカウンターサッカーの形。
上手くいったといっていいだろう。
日本がここまで活躍することは予想できただろうか?
大会前の予想する段階で、成長しなくてならない点、修正しなくてはならない点が多すぎた。
壮行試合の段階では、チームの色すらなかった。
https://www.s-pulse.tv/1115
そこで、私が書いたのは
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奇跡を起こすためには、前線でのポジションチェンジで、相手を翻弄すること。
サイドバックは、守備8・攻撃2の気持ち。
交代選手で、緩急をどれだけつかられるか?
相手は日本の研究をするだろうが、正直、解析できるほど日本チームは固まっていない。
そこを突くしかない。
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そのとおりではないが、確実に相手の想像以上のプレーで相手を驚かせてきた。
スカウティング泣かせチームであったことは間違いないだろう。
そして、そんな状況だから、
相手は日本の研究をするだろうが、正直、解析できるほど日本チームは固まっていない。
そこを突くしかない。
ということを書いたが、本当にそのとおりだろう。
その上で、次のメキシコ戦。
大会前のメキシコ戦が、初めてチームとしてやりたいサッカーを見た試合。
https://www.s-pulse.tv/1170
あの時よりは数段チームとしては良くなっていることは確か。
メキシコは準々決勝で延長を戦っている分、コンディションも日本にプラスに働くかもしれない。
しかし、メダルのかかった準決勝。
気持ちとして、メキシコのほうが不利にうつる分、隙が怖い。
そして、相手は、もう日本の事を分析できている。
ここで書くのもなんだが、日本に勝つためには、日本にボールを持つ時間を多くさせることだ。
今の日本、非常に前からのプレスがよく、いい位置で、いいボールのとり方をして得点に結びつけるというパターンが天下一品である。
しかし、ボールをまわして相手を崩しという攻撃には、若干不安がある。
その1つが、ボールをまわしながら、攻撃陣形がどんどん崩れ、それに伴いバランスが崩れていることだ。
相手を崩すはずなのに、自らが崩れ、崩れることでボールを取られピンチを招く。
その意味では、メキシコ戦、日本のボールキープが多ければ多いだけ、メダルが遠のく可能性があるということだ。
もちろん、その問題すらも解決してしまうほど、今の日本には可能にしてしまうかもしれないが、欲を言えば、カウンターサッカーでメキシコ戦を戦いたい気持ちはある。
終わりに
なでしこの試合のあと、やはり、相手の監督は、日本の守備的なサッカーを批判した。
あえて私は、前回のブログでそれを秘策という書き方をしたが、
日本のサッカーは、献身的なプレーからの一発を狙う・カウンターを狙うスタイルがあっているのかもしれない。
男子も女子も。