宇佐美や酒井高が入り、初のフルメンバーでの試合。
本番に向け、どのようなスターティングライナップで臨むか注目でした。
トップに、前回不合格の大津に最後のチャンス。
宇佐美が入り、両サイドに酒井。
その前に、オリンピックまで、この試合を含めて2試合。
しかしながら、スケジュールは非常にタイトで、先週末Jリーグを戦い、そのまま現地に移動し、水曜日の試合。
このあと、メキシコ戦は中2日。
本番は、それから、中4日でスペイン戦。
メンバーを固めたいが、コンディションも大事という難しいゲームが、このベラルーシ戦でした。
関塚監督、コンディションを重視しました。
正解でしょう。
現地の水になじむ前に、無理するよりは、次の実力的にも世界レベルのメキシコとガチで勝負した方がスペイン戦の模擬にもなりますし、仮にズタズタであっても、対応できるかは別として、手段はたくさんあるでしょう。
そんな意味でのベラルーシ戦。
高さがあり、それなりにスピードとテクニック、北欧によくある高さ頼みというだけでなく、ロシアがベースだけにバランスのいいチームでした。
その相手に日本、まずまず、ボールをキープすることができ、丁寧に攻撃をくみたてました。
丁寧すぎる部分もあり、ミドルをうったり、ドリブルを仕掛けたり、もっとあってもよかったように思いますが、攻守に落ち着きを感じられたのはよかったと思います。
後半開始時に6名のめんばーチェンジを行い、後半も、崩れずまずまずの内容でした。
ほぼすべての選手がピッチに立てたことは、今後にはプラスとなるでしょう。
この試合、1つチームとしての形にしたいであろうプレーが何度か見受けられました。
永井へのロングフィードです。
後ろでボールを回し、相手の裏に永井がサイドへ流れながらボールをもらうというはっきりした意図のあるプレーを何度か試しました。
もう少し、中の選手との連携で、ワイドにスペースを作る必要がありますが、なんとなく形になりそうです。
となれば、永井からの返しをしっかり押し込む選手が必要となりますね。
相手ディフェンダーと駆け引きのできるフォワードと、マイナスのパスに流れ込む清武でしょうか?
で、
本番に向けて、どんな布陣がいいのか?
ということになりますが、宇佐美のワントップが現状一番いいように思います。
長いドリブルより、短いドリブル、それを活かすテンポを持っているだけに、作るという作業もいいですが、決めるという作業は、今のメンバーではトップではないでしょうか?
大津よりは、確実に、杉本の方が試合を重ねるごとにチームにはフィット・成長しています。
若干引いてもらうところがありますが、試合後半からのキーマンとしてはもってこいでしょう。
期待している齋藤も、仕掛けという部分は、いいものを見せていました。
先発でもいいでしょうし、劣勢時の流れを変える選手としての使い方もいいでしょう。
守備陣に関しては、無失点ということは、評価できるかもしれません。
つまらないパスはいくつかありましたが、今の段階で潰しておけばいいでしょう。
終わりに
この世代に限ったことではないのですが、追加点を取りに行く姿勢というか、明確なチームしての体制が気になります。
この試合も2点目を獲りに行く姿勢がまったくありませんでした。
残り10分という段階だけに、守るのはまだ早いでしょう。
人数をかけるか?かけないか?は別として、シンプルな攻撃パターンだけでも用意することは必要でしょう。
仕掛けなくてはいけない選手、バランスを取りながら攻守に働く選手、守備重視の選手この辺がはっきりすれば、もっと効率的に、アドバンテージを活かすことができるでしょう。