オリンピック日本代表(壮行試合:キリンチャレンジ杯)

 

 

オリンピックを2週間ほどに控え、お披露目試合のような壮行試合。

 

女子は、オーストラリアに3-0
男子は、ニュージーランドに1-1
という結果になった。

 

代表選出、最終決定後の初の試合ではあるが、
男子は、あくまでもお披露目程度の意気込みに対し、相手は本気
女子は、ほぼ、ベストメンバーであるのに対し、相手のモチベーションは低い。

正直、意味をなすのか?という試合ではあった。

 

まず、女子から
3-0、ほぼ快勝と言っていい。
オーストラリアは強いチームのはずであるが、やはり先に本番がないチームだけあって、組織も戦術も
、そして気持ちを入っていなかった。
方や日本は、やりたいことをしっかりでき、問題も少ない試合であった。

 

とはいえ、問題が解決されたわけではない。
鮫島のザルの守備という課題が残されているが、女子はこくらいでいい。

 

女子のオリンピックは、決勝トーナメントからである。

 

W杯の時同様に、試合ごとに調子を上げ、不調の選手を把握していけばいい。
1次リーグで細かい問題点を修正し、選手の管理を行う。
そして、決勝トーナメントに備える。

 

そんな意味では、W杯で力を出せなかった大儀見が、今の段階で調子がいいのは悪いことでない。

 

個人的には、怪我などもあったが、代表に選ばれた岩渕真奈が見たい。

 

女子代表は、大人の事情で使わざるを得ない選手が仮にいたとしても、問題なく勝ち上がっていけるだろう。

 

 

 

そして、男子。
オリンピックとはいえ、本番前の段階で選手が揃わないというのは、選手がクラブチームからしっかり評価がされている証拠と言ってもいいだろう。
宇佐美や酒井などは、それに値する選手ということだ。

 

試合内容は、相変わらず問題が多いが、オリンピック予選が終わった段階より、数段レベルアップしている。
~~ブログの記事から~~~~~~~~
本番になれば、シリア戦のメンバーから、数人は選手が変わるだろう。
海外組も入るだろう。
少なくとも、今回のバランスが散々だっただけに、多少メンバーが変わっても、落ちることはないと考える。
裏を返せば、個々の名前は売れたけど、このところの試合を見ても、チームとして戦い方は、はっきり言ってまだまだということだ。
~~ブログの記事から~~~~~~~~

こんなことを書いた。
事実、明らかにメンバーは変わったし、選手層も厚くなった。
気兼ねなく呼べる選手から、勝負するための選手に若干ではあるが変わり、もともと大したチームではなかったので、今のチームの方がのりしろは多い。

 

しかし、期間は短く、初戦をどう戦うか?
関塚監督も頭を悩ませるところ。
さらに、いきなりスペインという組み合わせ。
スペインに負けて、そのあと2連勝という考え方でいいのだが、負け方を惨敗で善しとするか?そこが監督の悩みどころだろう。

その辺の話は、別の機会に書きたいと思う。

 

 

ニュージーランド戦の話を。
攻めに攻めて、終盤、つまらないミスから失点し1-1の引き分け。
ミスしたのが、村松なので、正直、守備陣への不安は余計に増した。
村松自体、その前にもつまらないパスミスをしていたので、正直、試合の流れに入れていなかったは事実。
試合後、権田にきつい喝を入れられていたようなので、これで、気も引き締まるでしょう。

 

攻撃に関しては、崩しまでは悪くない。
あとは、前線との連携だけで、これは、この後の2試合で修正可能なレベルだろう。
しかし、大津は外しすぎ。
動きはいいので、ワイドで使うには申し分ないが、彼のワントップは不合格と言っていいだろう。
少ないチャンスをものにできなければ、世界には勝てない。

 

関塚監督も悩みどころだろうが、南アフリカW杯で岡田監督が本田にトップを選択という事実があるので、その分、気は楽かもしれない。

 

要するに、今の段階では、ゼロトップも含め、攻撃陣すべてに可能性があり、本番までの2試合で、試合の中でポジションチェンジを繰り返し試していくことになるだろう。

 

 

問題の守備であるが、守備的MFが正直乏しい。
~~~~~~~~以前のブログから~~~~~~~~
ポイントは守備的中盤の質だろう。強さは必須、上手いことに越したことはないが献身的な守備が出来る選手。3人は必要だろう。
~~~~~~~~以前のブログから~~~~~~~~

この駒が揃っていない。
村松がこんな形で自信を失っている段階で、扇原は不動であるが強さはない。
山口も期待通りには働くが、要求はもっと上。
山村を上げるという手もあるが、最終ラインがそれでは厳しい。

 

そんな意味で、ここが代表の一番のポイントとなる。
アジア相手であれば、守備的MFは別にいらないが、世界となれば別。
職人の起用は必須となる。
それも前線からの守備、中盤でのプレスがあって、それプラス守備的な職人。

 

最終ラインとの連携を含め、この課題はオリンピックが終わって初めて気づかされる案件かもしれない。

 

村松を、本番前に使いたおし、自信と周りの評価を取り戻す形は必須かもしれない。
裏では、ダメであれば、それはそれで、区切りをつける必要もある。

 

男子は、毎度のことながら、オリンピック本戦になると、U-15のような点の取り合いになることが多い。
そして、流れを掴んだチームが勝つ。
細かいことも大事だが、気持ちも大事ということだろう。

 

男子は、不安が多い。
さらに、前線のメンバーが揃いすぎているだけに、サイドバックの攻撃参加がかみ合いにくい。

 

よって、守備への負担が多く、バランス感覚のある選手を効果的に起用できるか?もポイントにもなるだろう。

 

 

奇跡を起こすためには、前線でのポジションチェンジで、相手を翻弄すること。
サイドバックは、守備8・攻撃2の気持ち。
交代選手で、緩急をどれだけつかられるか?

相手は日本の研究をするだろうが、正直、解析できるほど日本チームは固まっていない。
そこを突くしかない。

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